会長 大屋芳郎

世の中にはいろいろな武道がありますが、ぜひ日本の正式な伝統派空手道の魅力に触れてみて下さい。空手道は「道」です。茶の世界、書の世界も「道」です。日本古来の伝統文化はみな「道」がつきます。そして道は一つ、「一道」です。茶道でありながら書道です、ではおかしいですよね? 「茶道」は茶道、「書道」は書道としてあるものなのです。(ただし、それぞれ流派はあります。これは道からの「流れ」です)「〇〇道」であり「△△道」です、などいくつかつけているのは「道」ではありません。

こうした「道」の修行場である武道は、現代九武道(空手道、柔道、剣道、相撲道、少林寺拳法道、合気道、弓道、銃剣道、なぎなた道)として「日本武道協議会」において正式制定されています。空手道を通じて「道」について、そして人生においての「道・人の道」について学んでみてください。

今、人々の生活を脅かす目に見えない敵「新型コロナウイルス」が猛威を振るい、すべての人が不安な日々を過ごしています。こうした状況下、空手道が、いやスポーツ全体が活況を失い、練習に励む人たち、スポーツを愛する人たちが、できる限り感染症対策に気を付けながら厳しい環境下で活動していると思います。

しかし「開けない夜はない、必ず朝は来る」この言葉を信じ、いつか来るであろう、みんなが思いっきり練習できる、運動ができるその日のため、私自身日々研鑽したいと思います。

そして、この「コロナの時代」を体験した子供たち、私は皆さんがこれからの日本を生き、作っていく大事な「宝」であると思っています。その「宝」である子供たちにきちんと未来を繋ぐ、大切なことだと思います。

大事な「宝」である子供たちに「挨拶」「礼節」「我慢」のできない子、「謙虚」「素直」さがない子が増えているとも感じられる今日この頃、今後の厳しい世相を考えれば、少なくともこれら5つのことを子供たちに伝えられれば、その子達は将来、社会で生きていける、また役立つ、明るく・優しく・たくましい人になってくれると信じています。